24時間点滴生活
切迫早産で管理入院のとなると、多くの妊婦さんが24時間張り止めの点滴生活を余儀なくされます。切迫早産の点滴では、塩酸リトドリン(ウテメリン)、硫酸マグネシウム(マグセント)といった子宮収縮抑制剤が使用されているようです。
私もリトドリン塩酸塩点滴静注液50mg 5%ブドウ糖注射液(1A)を管理入院初日から点滴されました。なお、入院前も切迫早産の兆候が出てからリトドリン塩酸塩錠5mgの内服薬が処方されていて、一日4回服用していました。管理入院当初は、5%のリトドリン塩酸の点滴を流量30ml/hだったのですが、その後子宮頚管長は維持できていて(といっても10ミリ代…)、張りの回数も少ないということで、管理入院4日目から点滴の流量が20ml/hに減量されました。この濃度と流量は、点滴の中では最低量とのことです。
私は張りは比較的少ないものの、子宮頚管長は短いので、点滴の最低量から内服薬にランクダウンできる日は期待できず… 先生からは毎日診察でこのまま点滴で様子を見ていきましょう、と言われます。勿論、子宮頚管長がさらに短くなったり、お腹が張り張りになったりしたら、点滴量や濃度をアップされてしまうことでしょう。。点滴量や濃度が上がるほど、副作用も大きくなるので、頑張って現状維持したいところです。
リトドリンの副作用として私が感じたのは、①動機、②手の震え、③身体のほてり、です。点滴初日は副作用を強く感じましたが、徐々に軽減し、3日くらいでほとんど落ち着きました。でも検温すると、体温が高めなので、きっとリトドリンの影響なのかなと思っています。点滴量が多いと、もっともっと副作用きついんだろうなぁ。。。
点滴していると着替えられない問題
点滴をした状態では、洋服の袖に腕を通したり抜いたりすることができないため、着替えができません。私はそのことを知らず、初日は慌てました。というのも、妊婦健診からの緊急入院となったので、パジャマではなく普通の洋服のまま、点滴が開始されたのです。洋服といっても、楽なマタニティウェアのワンピースだったので、入院初日はそのまま夜まで洋服で過ごしていました。
そして、消灯時刻も過ぎて、寝ようと思い、パジャマに着替えようとしたら… 点滴をしている左腕以外は脱いだものの、どうやっても点滴が繋がっている状態でこれ以上脱げない!!?となり、もう一度洋服を着直してナースコール。看護師さんに来ていただいて、点滴を一度止めて外してもらい、無事にパジャマに着替えることができました。
点滴をしていると着替えられない、当たり前のことだったのですが、人生初めての点滴、突然の入院で訳がわからない状態では、とっても焦りました。
点滴生活中のシャワー問題
管理入院中にシャワーを浴びられるかどうか、またその頻度は、患者さんの容態、安静度合によって異なります。絶対安静の場合、シャワー禁止で身体を拭くのみというケースもあるようです。
私は、トイレ歩行とシャワーは可という安静度でした。しかし、シャワーを浴びるとなると重労働… シャワー後はお腹も張って不安になるので、自主的にシャワーと清拭とを毎日交互にして過ごしています。
シャワーを浴びるときには、点滴を止めてもらって、点滴本体と腕に刺さっている点滴管のところを分離します。腕には点滴管が刺さったままなので、点滴管が刺さっている腕にはカバー手袋をはめます。カバー手袋の写真です↓
…これがまた不便で仕方ありません。左手で物を持つことはできても、左手を使って石鹸を泡立てたり身体を洗ったりはできません。しかもカバー手袋をしていても結局、手袋の中に水が入ってびちょびちょになります(点滴を刺しているところが多少濡れるのは大丈夫だそうです。)。
持参するボディソープやシャンプー・トリートメントは、泡タイプや容器が硬くないもの(力を入れずに中身が出せるもの)のほうが楽です。私は、入院にあたっては気持ちが上がるように、ジョンマスターオーガニックのシャンプー・トリートメントのトラベルサイズを持参しました。しかし、香りや洗い上がりは良かったものの、容器が硬くて、左手で出すのはちょっと大変でした。といってもポンプ式だと大きくて嵩張るし… ということで、管理入院中に持参するのであれば、軽く押したりひっくり返したりしたらすぐに出てくるシャンプー・トリートメントが良いと思います!
なお、私の入院先では、点滴中の妊婦さんは安全のためにシャワー時間が10時から16時までとなっています(看護師さん等のスタッフさんが多い時間帯)。午前中は診察やNSTで終わってしまうので、実質、昼食後から16時までの間のみでタイミングを見計らう必要がありました。
点滴の液漏れ
点滴を入れるときは針で痛いし、そのあとプラスチックの点滴管が入ったあとも、私はずっと弱い痛みと違和感がありました。看護師さんには少しずつ良くなっていくと思います、と言われるので耐えるしかありません。もともと私は注射も大嫌いで(ピアスも怖くて空けられないタイプ)、腕に管がずっと刺さってるなんて、ものすごくストレス!!!でした。
点滴を開始してから6日目、明らかに前日までよりも痛みが強くなりました。点滴を刺しているところが痛いのかと思ったら、点滴を刺しているところの少しだけ下の部分がプクっと小さな水膨れのように腫れており、そこが一番痛いということに気がつきました。
看護師さんに痛みを相談すると、膨らみも触って確認してくださったうえで、「ちょっと漏れてるかなー。。」と一言。ちょうどシャワーを浴びるために一時的に点滴を外してもらうときだったので、点滴を外す際に注入する生理食塩液が血管にちゃんと入るかどうか見て判断するとのこと。生理食塩液は詰まることなく入ったので(いつもより強く広範囲に冷んやりした感じがしましたが)、看護師さんは「入る、入る、これなら大丈夫。明日が1週間で刺し替えの日だから、我慢できそうなら、このままもう一日見てみましょう。でも、もしもっと腫れてきたり赤くなってきたりしたら刺し替えるので言ってくださいね。」ということになりました。そして、「明日、刺し替えるときに、点滴を完全にとって手袋なしでシャワーを浴びましょう。そしたら久しぶりにしっかり頭も洗えますしね!」と言われて、両手を自由に使ってシャワーを浴びることを夢見て、ここは我慢しようと思いました。
…しかし、夜になるにつれて、だんだんと痛くなる、、、でも寝てしまえば大丈夫と思い、一度は寝ました。しかし深夜に目が覚めて、どうにも痛い!!これは夜明けまで到底耐えられない!もう眠れない!!!と感じ、深夜2時30分頃にナースコール。日中より腫れも広がり、赤みを帯びていたので、急遽点滴を刺し替えることになりました。
深夜でしたが手際よく刺し変えていただき、痛み緩和用に保冷剤をくださいました。痛いけど冷やすと少し和らぎます。刺し替えたあともすぐに腫れは引かないので、痛い〜と思いながら2時間くらい眠れませんでした。
両手自由でシャワーの夢は叶いませんでしたが、あのまま我慢して朝を迎えても、刺し替えたあとも腕が痛すぎてシャワー浴びるどころじゃなかったです笑 刺し替えてもらって本当に良かった。。。
1-2日は、腫れもあって痛みが気になりましたが、徐々に良くなり4日後くらいには腫れも引いて痛みも気にならなくなりました。
点滴を続けていくと、どんどん血管が脆くなって持ちが悪くなり、刺し替えの頻度が上がっていくうえ、だんだんと刺すところがなくなると聞くので(他の先駆者の方々のブログから学ばせていただいてます。)、どうにか点滴を刺したところが一日でも長く持ってくれるよう祈るばかりです。。。
でも、点滴が痛くなったら早く刺し替えないとリカバリーにも時間がかかることがよく分かったので、この痛みはおかしいなと思ったら、痛いと伝えて刺し替えてもらったほうが良いですね。
管理入院中の点滴に関しては以上です!
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